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マイクロン爆益を受けて日経平均2,000円超高——昨日売った人が後悔する朝になった2026年6月25日(木)前場

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「昨日売らなければよかった」——今朝の東京市場を見て、そう思った投資家は少なくないはずだ。

25日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は高値圏で推移し、前日比の上げ幅が2,000円を超え7万1,200円台まで上昇する場面があった。わずか2日前の急落(2,565円安)を帳消しにするような、鮮烈な反発だ。


なぜ今朝、これほど急騰したのか

理由は一つ。昨夜のマイクロン・テクノロジーの決算だ。

売上高414億ドル(市場予想を16%上回る)、純利益前年比15倍、次の四半期ガイダンスは500億ドル——という「全方位サプライズ」を受けて、マイクロン株は時間外取引で16%急騰。そのAI相場への信頼回復が、今朝の東京市場に直撃した。

東海東京インテリジェンス・ラボの沢田遼太郎シニアアナリストは「マイクロンの好決算でAI関連の成長見通しが確認され、市場に安心感が広がった」と指摘した。 

2日前(6月23日)に2,565円安という歴史的な急落を演じた相場が、たった一社の決算発表で2,000円超の反発を演じる。これが今の「AI相場」の本質だ——強烈で、速く、容赦ない。


前場の主役たち

キオクシア:昨日15%安→今日8%高の大逆転

キオクシアホールディングス(285A)は前場で8.0%高の99,930円と急騰。米マイクロン好決算を受けた時間外急騰を追う格好となった。

 

6月23日に9万2,290円まで叩き売られた株が、今朝は9万9,930円まで回復。あの急落の日に「これは買いだ」と冷静に判断した投資家にとっては、最高の展開となった。

アドバンテスト・太陽誘電も高い

太陽誘電が上げ幅を拡大し、アドバンテストやキオクシアは高い水準で推移した。半導体サプライチェーン全体に買いが波及している。相場を支えたもう一つの柱:ソフトバンクG

ソフトバンクグループが前場で8.6%上昇し、日経平均の下値をホールドした。株主総会の内容が伝わったことが好感された形で、時価総額2位まで浮上した。


「2,000円高」でも完全には買えなかった理由

それでも前場の値動きは一直線の上昇ではなかった。

日経平均の25日移動平均からの上方乖離率は前日までの調整で「買われすぎ」とされる5%を下回っていたものの、沢田氏は「足元で再び5%程度まで上昇しており、まだ過熱感の解消とまでは至っていない」と話す。

 

さらに午後には重要な日程が控えていた。25日午後には日銀の植田和男総裁が日本経済団体連合会審議員会で講演する予定で、発言内容次第で相場が上下に動きかねないため、内容を見極めたいとして積極的な売買が見送られた面もあった。 

「マイクロン」という強烈な追い風と、「日銀総裁講演」という上値を抑える霧——前場はその二つの綱引きで終わった。


値上がり・値下がりの内訳

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5,926億円、売買高は7億6,476万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1,113、値下がりは432、横ばいは58だった。

値上がり銘柄数は値下がりの2.5倍超。全面高と言っていい前場だった。


テクニカルの視点:「7万2,000円」が次の関門

相場の方向感を占う上で見ておきたいのがテクニカル水準だ。

テクニカルアナリストの伊藤智洋氏は「本日7万2,000円以上で引けるなら、年初来高値7万2,831円を超えて7万5,000円を目指す展開をシナリオに加える必要が出てくる。一方、上値の目安である7万2,000円前後の水準で跳ね返されるようなら、6月22日高値7万2,831円が戻り高値となってダブルトップを形成する懸念がある」と指摘する。

つまり午後の終値が「7万2,000円を超えるかどうか」が、今日の最大の見どころということになる。


後場の焦点:植田日銀総裁の発言

今日の相場を最終的に決めるのはマイクロン余波よりも、午後に予定される日銀・植田総裁の講演発言かもしれない。

先週の金融政策決定会合で日銀は0.75%→1.0%への利上げを決定し、内田副総裁が「引き続き政策金利を引き上げる」と明言したばかり。今日の講演で追加利上げへの積極姿勢が示されれば円高が進み、輸出株・半導体株の上値を抑える展開になる可能性がある。逆に慎重な姿勢を示せば、円安・株高の追い風になりうる。


まとめ:「AI相場」はまだ生きている

今朝の東京市場が証明したのは、この一点に尽きる。

AIメモリへの需要は本物で、相場は「強気」を維持している。

6月23日の2,565円安は「終わりの始まり」ではなく、「急騰に対する健全な息継ぎ」だった。そして今日の2,000円超高は、その仮説を裏付けた。

ただし、過熱感は再び高まっている。日銀総裁講演、そして来週以降の7月四半期決算シーズン——次の「試練」はすでに視野に入ってきている。

今日の前場の急騰を「AI相場の再確認」として受け止めつつ、一喜一憂せず腰を据えて向き合うことが、これからの投資家に求められる姿勢だ。


項目 数値
前場最高値 7万1,200円台(前日比+2,000円超)
キオクシア前場 99,930円(+8.0%)
ソフトバンクG前場 +8.6%
売買代金(前場) 約1兆5,926億円
値上がり銘柄数 1,113(値下がり432)
午後の最大注目点 日銀・植田総裁講演

※本記事は情報提供を目的としたものです。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。