
2026年、中高生の間で「フレネミー」という言葉が注目されています。
友達なのに、なぜか一緒にいると疲れる。
相談した内容をほかの人に話される。
褒めてくれているようで、よく考えると傷つくことを言われている――。
そんな複雑な人間関係を表すのが「フレネミー」です。
今回はフレネミーの意味や流行した理由、よく見られる特徴、無理なく距離を置く方法を解説します。

フレネミーとは?
フレネミーは、英語の「Friend(友達)」と「Enemy(敵)」を組み合わせた言葉です。
表面上は友達として親しく接しているものの、内心では競争心や嫉妬、敵意などを抱いている人や関係を表します。
英語では「frenemy」と書きます。
日本で突然作られた若者言葉ではなく、以前から英語圏で使われてきた表現です。Oxford English Dictionaryでは、友好的に接しながらも根本的には嫌悪や競争関係がある人物という意味で説明されています。
参考:Oxford English Dictionary「frenemy」
2026年に中高生の流行語へ
2026年7月に中学1年生から高校3年生までの72人を対象として渋谷・池袋で行われた街頭調査では、「フレネミー」が流行した言葉の1位になりました。
回答率は34.7%です。
同じ2026年上半期の「JC・JK流行語大賞」でも、フレネミーはコトバ部門の2位に選ばれています。
調査人数や対象地域は限られますが、複数の若者向け調査で上位に入っており、中高生の人間関係を表す言葉として広がっていることが分かります。
なぜ今、フレネミーが広がっている?
複雑な関係を一言で説明できる
人間関係は、単純に「友達」か「敵」かで分けられるものではありません。
普段は一緒に遊ぶけれど、時々嫌なことをされる。仲良くしているけれど、本当には信用できない。
こうした曖昧な関係を「フレネミー」と一言で表せるため、若い世代に使いやすかったと考えられます。

SNSで見えない競争が起こりやすい
SNSでは、フォロワー数、「いいね」の数、容姿、交友関係、成績、持ち物などが周囲から見えやすくなります。
友達同士でも無意識に比較が起こり、嫉妬や競争心につながることがあります。
表では投稿を褒めながら、別の場所では悪く言うといった行動も、オンラインでは起こり得ます。
人間関係を客観視する言葉として使える
若者が「フレネミー」という言葉を使うとき、必ずしも相手を深刻な敵として非難しているとは限りません。
友達とのちょっとした違和感を、冗談や自虐を交えて表現する場合もあります。
強い言葉に見えますが、複雑な関係を少し離れた視点から整理するために使われることもあります。

フレネミーに見られやすい行動
次のような行動が何度も繰り返される場合は、関係を見直すきっかけになるかもしれません。
人前では褒めるのに、二人になると否定する
ほかの人がいる場所では味方のように振る舞う一方、二人になると自信を失わせるような言葉を使います。
相手を自分より下に置き、優位に立とうとする場合もあります。
失敗や秘密をほかの人に話す
相談した内容や知られたくない失敗を、本人の許可なくほかの人へ話します。
「心配だったから」「面白いと思ったから」と理由を付けても、秘密を繰り返し漏らす相手には注意が必要です。
褒め言葉の中に悪口を入れる
「思っていたより似合うね」
「その成績なら十分じゃない?」
このように、一見褒めているようで、聞いた人が不快になる言葉を使うことがあります。
ただし、一度の言い間違いだけでフレネミーだと決めつけるのは避けましょう。
成功したときだけ態度が変わる
試験、部活動、恋愛、SNSなどでうまくいった話をすると、急に不機嫌になったり、成果を小さく見せようとしたりします。
反対に、失敗したときには妙にうれしそうに見える場合もあります。
困っている姿を楽しむ
相談には乗ってくれるものの、問題の解決よりも詳しい事情を聞き出すことを優先します。
聞いた情報を周囲に広めたり、後から弱点として利用したりするケースもあります。
自分に都合がよいときだけ近づく
宿題を見せてほしい、誰かを紹介してほしい、一人になりたくないなど、必要なときだけ連絡してくるのも特徴のひとつです。
相手が困っているときには助けないなど、関係が一方通行になっていないか確認してみましょう。

ただし、すぐに相手をフレネミー認定しない
人は誰でも、嫉妬したり、言葉を間違えたりすることがあります。
一度嫌なことを言われただけで「この人はフレネミーだ」と決めつけると、関係を必要以上に悪化させる可能性があります。
見るべきなのは、ひとつの発言ではなく行動の繰り返しです。
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嫌だと伝えても同じことを続ける
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秘密を何度も漏らす
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会うたびに自信をなくす
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自分だけが我慢している
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周囲から孤立させようとする
こうした状況が続いているなら、少し距離を取ることを考えてもよいでしょう。
なお、「フレネミー」は人間関係を表す俗語であり、心理学や医学上の診断名ではありません。
フレネミーかもしれない人との付き合い方
話す情報を減らす
すぐに絶交する必要はありません。
まずは秘密、恋愛、家庭事情、将来の希望など、広められると困る情報を話さないようにします。
学校や職場で完全に離れられない相手にも使いやすい方法です。
SNSの公開範囲を見直す
投稿やストーリーを誰に見せるか設定し、位置情報や行動予定を公開しすぎないようにします。
相手を刺激したくない場合は、ブロックだけでなくミュートや公開範囲の変更も選択肢です。
嫌なことは短く伝える
「それはほかの人に話さないでほしかった」
「その言い方をされると嫌な気持ちになる」
長い説明や言い争いをせず、嫌だった行動を具体的に伝えます。その後、相手の行動が変わるかを見ることも判断材料になります。
証拠を残す
SNSでの悪口、脅し、なりすまし、秘密の拡散などが続く場合は、投稿やメッセージを削除せず、日時が分かる状態でスクリーンショットを残しましょう。
反撃目的で公開するのではなく、保護者や学校などへ相談するときの記録として保管します。
信頼できる人へ相談する
自分だけで考えていると、「自分が悪いのでは」と感じてしまうことがあります。
保護者、先生、スクールカウンセラー、信頼できる友達など、当事者ではない人に状況を説明してみましょう。
暴力、脅迫、金銭の要求、性的な画像の拡散などがある場合は、単なる友人同士の問題として我慢せず、すぐに大人や相談機関へ伝えてください。
自分がフレネミーになっていないかも確認しよう
フレネミーという言葉は、相手を批判するためだけのものではありません。
友達の成功を素直に喜べず、陰で悪く言ってしまった経験はないでしょうか。
嫉妬する感情自体は珍しいものではありません。重要なのは、その感情を相手を傷つける行動に変えないことです。
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秘密を本人の許可なく話さない
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冗談でも容姿や失敗を繰り返し笑わない
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SNSの数字で友達を評価しない
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嫌なことは陰口ではなく本人へ穏やかに伝える
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友達の成功と自分の価値を分けて考える
自分の行動を振り返ることも、健全な人間関係を作るために役立ちます。
まとめ
フレネミーとは、「Friend」と「Enemy」を組み合わせた、友達と敵の両方の性質を持つ人や関係を表す言葉です。
2026年には、中高生を対象とした複数の調査で流行語の上位に入りました。
ただし、少し意見が合わなかっただけで相手をフレネミーと決めつけるべきではありません。
同じ不快な行動が繰り返されているか、自分ばかりが我慢していないかを落ち着いて確認することが大切です。
一緒にいることで安心できず、心が疲れてしまう関係からは、少しずつ距離を取ってもかまいません。
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